久しぶりにCUIで環境構築して楽しくなってきたといち@toichi_wbです。
前回はVirtualBoxにUbuntu14.0LTSをインストールしてLAMP環境を構築する手順をご紹介しました。
今回はVirtualBoxのに構築したUbuntuにSSH接続する方法をご紹介します。
SSH接続とは暗号や認証の技術を利用して安全にリモートコンピュータと通信するための規格のことです。
Ubuntu Serverは基本的にコマンドで操作するのですが、ターミナルソフトを使用すれば仮想マシンの画面を起動しなくても簡単にUbuntuへ接続することができます。
VirtualBoxのUbuntu Serverへ接続するためには少しコツが必要なので、その手順をご説明します。
ターミナルソフトTera Term
SSH接続にはターミナルソフトTera Termを使用します。
Tera Termはもっとも定番なターミナルソフトでファイル転送機能(SCP)も標準で搭載されているので便利です。
Tera Termのインストール
1. Tera Term リリース情報
Tera Termプロジェクト日本語トップページからTera Termのダウンロードの一覧からリンクをクリックします。
2. Tera Termダウンロード
ダウンロードページから「teraterm-4.89.exe」をクリックします。※更新によりバージョンが異なります
インストール不要で使いたい場合は「teraterm-4.89.zip」をダウンロードします。
3. インストール
ダウンロードしたインストーラを起動し、ウィザードに従ってインストールを実施します。インストール後、Tera Termが起動すればインストールは完了です。
VirtualBoxの仮想マシンへリモート接続するための設定
ローカルPCからVirtualBoxの仮想マシンへ接続するためにはVirtualBoxにネットワークの設定を追加する必要があります。
これを設定しないとローカルPCから仮想マシンへ接続できません。知らないとハマってしまうので忘れずに設定しておきましょう。
Virtualboxポートフォワーティングの追加
ネットワーク設定のポートフォワーティングへ設定を追加します。
1. 仮想マシンの設定
SSH接続する仮想マシンを右クリックし、「設定」をクリックします。
2. ネットワーク設定
設定画面が開いたら左部メニューから「ネットワーク」を選択し、「ポートフォワーディング」ボタンをクリックします。
3. ポートフォワーディング設定を追加
SSH接続用のポートフォワーディング設定を追加して、「OK」ボタンをクリックします。
- 名前:<任意の名前>
- プロトコル:TPC
- ホストIP:なし
- ホストポート:22
- ゲストIP:なし
- ゲストポート22
Tera TermでVirtualBoxのUbuntuへSSH接続
Tera Termを使用してVirtualBoxのUbuntuへSSH接続してみます!
ちなみにUbuntu ServerにSSHパッケージがインストールされていないと接続できないので、インストールしていない場合は仮想マシンのコンソールからroot権限で以下のコマンドを実行してください。
apt-get install ssh
VirtualBoxのUbuntuへSSH接続
1. Tera Termを起動
Tera Termを起動してIPアドレスを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
他の項目については基本的にそのままで問題ありません。
2. Continue
警告が表示されますが、そのまま「Continue」ボタンをクリックします。
3. ユーザー・パスワード
Ubuntuに設定したユーザーとパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
4. 接続完了
ログインが成功してターミナル画面が表示されたら接続完了です。
まとめ
今回はVirtualBoxのUbuntu ServerにTera TermでSSH接続する手順をご紹介しました。
ネットワーク設定のポートフォワーティングへ設定を追加しないとVirtualboxの仮想マシンには接続できないので注意しましょう。
ポートフォワーディングの追加はプロトコルごとに設定が必要なので、仮想マシンにapacheを構成してローカルPCからWebサイトを表示する場合はポート80を同様に設定してください。
コメント
ためになりました。